| 社長 |
「個人で購入すると相続税の軽減効果が大きいということも良く分かったけど、さすがに個人で大きな借金を背負うのは厳しいし、銀行さんもお金を貸してくれるかねえ?」 |
| 税理士 |
「そうですねえ。億単位の借入となると大変なことですからねえ。その場合には、ちょっと工夫をしてみるということもあります」 |
| 社長 |
「ほう。具体的に説明してもらえるかな」 |
| 税理士 |
「はい。会社の株価は、類似業種比準価額で計算されており、その会社の収益力が高いという場合に、思い切って別会社で購入するという方法です」 |
| 社長 |
「別会社で建物を建てる?」 |
| 税理士 |
「はい。別会社で建物を建てて、会社はその建物を借ります。そこに家賃の支払いが発生します。家賃を支払うことで、会社の利益が圧縮されますので、結果として類似業種比準価額の引き下げ効果が得られる場合があります」 |
| 社長 |
「なるほど。家賃という今までは無かった経費が発生することで、利益が圧縮され、その結果、類似業種比準価額が引き下げられる場合があるということだ」 |
| 税理士 |
「さらに、継続的に家賃が発生することで、毎年の利益が圧縮されます。その結果、会社に留保される利益が少なくなりますので、長期的に見た場合、類似業種比準価額の上昇スピードが遅くなるという効果も期待できます」 |
| 社長 |
「うん。なるほどねえ。家賃という今までは無かった経費が発生することで、利益が圧縮されるんだね。まあ、この効果は、個人で建てた場合でも得られる効果だよね」 |
| 税理士 |
「そのとおりです。個人で建てた場合でも得られる効果です。しかしながら、別会社で行うことで間接的な生前贈与効果も得られる場合があります」 |
| 社長 |
「うん?? 間接的な生前贈与効果!?」 |
| 税理士 |
「この場合、別会社の株主を誰にするかということがポイントなのです。では、別会社の株主を社長とした場合はどうですか?」 |
| 社長 |
「う〜ん…会社が家賃を支払うことで別会社に利益が移って、別会社は別会社で株価の対策を考えないといけないねえ」 |
| 税理士 |
「では、別会社の株主を後継者とした場合はどうでしょう?」 |
| 社長 |
「そうかあ! 後継者であれば、株価のことを考えないで済むね」 |
| 税理士 |
「さらに会社が家賃を支払うことで別会社に移った利益は、株式を通じて、後継者のものとなります。これが、間接的な生前贈与効果です」 |
| 社長 |
「なるほどお…別会社の株主を工夫することで長期的な対策ができるねえ」 |
| 税理士 |
「別会社の株価については、長い時間をかけて対策を考えることができますので、それはそれとして継続的な対策を検討することが必要ですが、時間をかけられるということは、対策における最大の要素ですからねえ。今、お話したことをまとめますと次の図のようになります」 |
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| 社長 |
「私ぐらいの年齢になると個人で借入というのも大変だからね。その点でも後継者に会社を作らせるというのは、銀行借入などの資金調達の面からも良いかもしれないね」 |
| 税理士 |
「いつもの繰り返しで恐縮ですが、色々な方法を様々な角度から検証することが大切です。それぞれにメリット・デメリットがありますからね」 |