| 社長 |
「さて、事業承継の場面で活用できる信託の制度について、少しずつ教えてもらおうかな」 |
| 税理士 |
「まずは、社長が薦められた遺言信託についてお話しましょう。遺言信託というのは、文字通り、遺言により設定される信託をいいます。金融機関が提供している遺言信託のサービスの流れは、次のようなイメージになります」 |
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| 税理士 |
「まず、 と の手続きです。最初に財産の分割方法などを記載した遺言書を作成します。その際に、金融機関から財産の分割の方法などのアドバイスがもらえます。この時、財産の分割方法によっては、相続税が大きく変わる場合もありますので、以前から申し上げているように、現状把握をきちんと行い、税金面も考慮した遺言を作る必要があります」 |
| 社長 |
「とは言え、その際のアドバイスは、税金面も考慮されるんだよね?」 |
| 税理士 |
「その点は、金融機関によって温度差があるようですので、必要に応じて、税理士に相談しながら進めるのが良いと思います。そして、 と の手続き。金融機関が作成された遺言を保管します。財産の変化や税制改正などがあれば、その都度、見直しや遺言書の作り直しを行います」 |
| 社長 |
「なるほど。税制改正などがあれば、必要に応じて、遺言は書き換えられるんだね。そういった情報ももらえるんだ」 |
| 税理士 |
「そうですね。作りっぱなしで損をしてしまうということを防ぐことができます。そして、最後に と の手続き。実際に相続が発生した場合には、金融機関が遺言執行者となり、遺言が確実に実行されるように遺言の執行を行います」 |
| 社長 |
「ほう」 |
| 税理士 |
「それに、遺産整理といって、遺言を作成する過程の中で、ご自身がどこにどのような財産をお持ちなのかについて、明確な整理ができます。この辺りは、分かっていても、なかなか手がつかない部分なので、大きなメリットと言えそうです。もちろん、一連のサービス提供には、手数料が発生しますけど…」 |
| 社長 |
「遺言信託というのは、遺言という手段で自分の財産を信託し、確実に自分の意思に基づいた遺産の承継ができるというメリットがありそうだね。しかも、定期的な情報提供もありがたい」 |
| 税理士 |
「そうですね。ただ、遺言信託をしたから全てOKというわけではありません。金融機関はアドバイスや情報を提供してくれますが、自分自身でも現状把握等を行い、それらのアドバイスや情報を有効に活用することが大切です」 |